2014年05月14日

マイケル・サンデルと花子とアン〜交流の大切さ

 DVDに録画していた、スーパープレゼンテーション「TEDトーク」のマイケル・サンデルを観ました。

 マイケル・サンデルさんは、ハーバード大学の教授、正義を追求する哲学者です。講義は常に学生で満杯の、人気教授で、日本にも何度も来ています。TEDでは、「失われた民主的議論の技術」というテーマでした。

 野球のスーパーシート、アミューズメントパークに並ばないでアトラクションに乗れる権利、刑務所のいいお部屋・・・アメリカでは、お金を積めば、こういったものを手に入れることができます。だけど、それでいいんだろうかという話が出ました。

 一つには、格差が広がること。それ以上に、サンデル教授が危惧するのは、お金持ちと、貧しい人たちが、分断されてしまう。交流がなくなると、お互いを知る、学ぶということがなくなるということでした。

 たしかに、朝の連ドラ「花子とアン」を観ていると、うなずけるのです。貧しい育ちの主人公ハナから、お嬢様たちは、勉強できることが当たり前ではないこと、リボンも着物もろくに買えない、休みに帰省をするお金もない人がいるということを学んでいます。一方で、ハナは、美しい言葉遣いや振る舞い、英語を学ぶことができました。

 それは、とてもいいことです。わたしは大学を卒業していますが、どうしても大卒の人とつながることが多く、みんなが大学に行けているような錯覚に陥りがちですが、実際はそうではありません。高校を卒業して、働いている人がたくさんいます。中学を卒業して、高校に行かない人もいます。

 高校は3年間だというのが当たり前な気持ちでしたが、定時制や多部制にキャンパスカウンセリングに行くようになって、4年で卒業する人たちがいることも、頭でわかるのではなく、肌で感じることができました。

 貧しさは経験しているつもりですが、知らない世界、暮らしが、この世にはたくさんあるのです。しかし、同じような環境の人ばかりが固まってしまうと、とても狭くなってしまい、思いやりにかけがちです。

 ハナの通う女学校の人たちは、ハナを差別することなく、大好きになっていきました。環境を越えて、人がつながっていけば、格差をなんとかしようという動きにもつながるでしょう。大好きな人が劣悪な環境故に、つらい思いをするのは、とても悲しいことだからです。



いのちのレベルでは、おんなじ



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