2007年06月21日

たのくるしい日々

 自由に遊びたがる若い人と話すときに、思うことがあります。

 自分の過去を振り返って、輝いてみえるのは、心理学者の河合隼雄さんがよく本に書いておられる「たのくるしい」日々です。

 高校時代文化祭に向けてがんばりすぎて、疲れて帰って玄関で動けなくなって泣いたことや、社会人のときに合唱コンクールに向けてつらい思いをしながら練習して、本番「もう賞なんかどうでもいいや」と思えるぐらいいい演奏ができて、おまけに優勝できたことなどなど。

 楽しいだけではなく、苦しくつらいことがたくさんあったはずなのに、なんかよかったと思えるのです。

 それに比べておもしろおかしくすごした経験は、そのときは楽しかっただろうに、あまり記憶に残っていません。なんだか、霞のようなのです。

 思い出の箱があるならば、たのくるしい思い出の箱には、涙や汗や喜びがたくさんつまっているのに、おもしろおかしい思い出の箱は、軽くて何も入っていない感じなのです。

 未来から今の自分をみたときに、その思い出の箱はどうなんだろう。できれば、いろんなものがつまっていて欲しいなと思います。

 だから、しんどくても「たのくるしい」毎日をすごしていこう、と思うのです。  


Posted by いなまつゆか at 19:36Comments(1)子育て・自分育て
QRコード
QRCODE
インフォメーション
【オフィシャルブログ】 社長ブログリーダーズ
お店ブログharimaChic!
ベーシックブログベーシック
神戸・明石・兵庫でホームページ制作なら 兵庫web制作.com

アクセスカウンタ
読者登録
メールアドレスを入力して登録する事で、このブログの新着エントリーをメールでお届けいたします。解除は→こちら
現在の読者数 33人
オーナーへメッセージ