2014年03月23日
子どもたち、若い人たちに、耳を傾けてもらうための3つの要素
今日の朝日新聞、朝日求人「仕事力」のコラムで、平田オリザさんが、「コミュニケーションも稽古」というテーマで文章を載せています。
今までの上意下達(上の言うことを一方的にきかせる)の構造は変わり、ただ、上からの命令だからと検証もせず、受け入れる時代ではなくなったと平田さんはいいます。
耳を傾けてもらうためには、三つの要素が必要で、それは、「その命令自体に合理性があるか」「命じられた自分が納得できるか」「社会的に間違っていないか」という三つなのです。理屈に合っていて、「なるほど、そうだな」と思え、社会にとっていいことだと思えないと、だんだん聴いてもらえない時代に変わって来ているということです。
わたしも、若い人と関わるときには、「どうしてそれをやってもらいたいのか」「どんな効果があるのか」「後々社会にとっても、どのようにいいことになるのか」ということを伝えるようにこころがけています。
たとえば、学校に行きにくくなっている人に、お散歩をお勧めするのですが、ただやれというのではなく、「だいたい同じぐらいの時間に決めてやると、生活リズムができて、こころが安定します」「体力もついてきて、疲れにくくなります」「リズムを持っていると、やりたい仕事が見つかったときに、安定して、タフに、思う存分仕事ができて、社会に貢献できますよ」という風に説明するのです。すると、やろうかなという気持ちになってもらいやすいのです。
「根性だ!」とか、「給料を上げるぞ!」とか、「いいから言うことをきけ!」というやり方では、人は動かなくなってきています。感情的に怒鳴ったり、気分で言うことがコロコロ変わる上司に、とまどい、傷つく部下の話をよくききます。「意味がわからない」と若い人はよく言いますね。意味がわからないことには、こころもからだも動かないのです。
「最近の若い奴は」と嘆く前に、若い人とつながれるようなやり方で、コミュニケーションをはかっているだろうかと考えてみてください。なんで、こちらから歩み寄らないといけないの?という気持ちになるかもしれませんが、「通じ合いたいと思う方が動くしかありません」と平田さんも書いています。手を差し伸べた方が負けでも、下でもありません。手を差し伸べようと思う方から、手を出して、どんどんつながっていくことが、時代にうまく乗っていく、成功に結びつきやすい方法なのです。
若い人に限らず、さらに年齢が下がる幼児であっても、むしろ、今の時代は、幼児だからこそ、この3つが必要になってきています。うちの子は、ちっとも言うことをきかないと困っている大人の皆さんは、この三つが入っているか、考えてみてください。
「○○ちゃんばかり、そのおもちゃで遊んでいると、他のみんなは遊べなくてつまらないのよ。みんなも、それで遊びたいんだ。〇〇ちゃんも、他の人が使っているおもちゃで遊びたいときあるよね。代わってもらいたいときに、代わってくれないと残念でしょう。みんなで交代して遊んだら、みんなが楽しく遊べるよ。そのおもちゃが大好きなの、わかるけど、交代してくれると、うれしいな」
どういう言葉が通じるのか、工夫してみてください。成功例があれば、教えてください。みんなで共有していきましょう。
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