2014年03月13日

生きるのに疲れたら〜お接待のこころを

 NHKのあさイチで、四国の右下、徳島の海陽町での、マラソンの「お接待」が取り上げられていました。四国ではお遍路さんを接待する文化があります。地元の方は、普段から、お遍路さんに出会ったら上げられるように、栄養ドリンクなどを用意なさっているそうです。何と、愛の深いこと。その影響で、マラソンの応援の仕方も、こころがこもる、きめ細やかなものとなっていました。

 県外からの参加者のゼッケンの番号をチェックして、その番号の方がおられたら、「〇〇さん、〇〇さん、がんばって!よく北海道から来られました」というように、名前を呼んで応援してくれるのです。ただ、それだけのことなのに、涙が出そうになりました。なんて、暖かい応援なのでしょう。遠くから来て、黙々と走るなか、名前を呼んでもらったら、どれほど心強いでしょうか。

 名前を呼ぶということは、個人を尊重しているということ。社会福祉の分野では、「個別化」といって、十把一絡げにしないで、一人一人を大切にしようとする基本原則があります。認知症や不登校とつき合うのではなく、認知症という病を患っておられる、Aさんとつき合うのです。

 「あんたの代わりなんて、他にいくらでもいるのよ」と言われることほど、つらいことはありません。けれど、それはあり得ないことです。ただ、「あ〜」と声を発しただけでも、まったく同じように出せる人なんていないぐらい、一人一人は、無理矢理個性を出そうとしなくても、個性的なもの。その象徴が、「名前」なのです。

 皆さんも、ときには、ご自分のことを名前で呼んであげて、「ゆかさん、よくがんばってるね。お疲れ」という風に、自分で自分をお接待してあげてください。

 



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