2014年01月28日

縛られないコミュニケーション

 神戸市中央区社会福祉協議会さんの傾聴ボランティア養成講座の第3回「傾聴ボランティア実践編」でした。

 

 傾聴の練習は、「きき手は、相づちだけにして」とか、「話し手は、高齢者の人になりきって」などと、たくさん制限を加えて行います。慣れない作業に、受講者の皆さんは、戸惑ったり、苦労したりしながら、練習をしてくださいます。

 きき手の制限は、ただただ聴くためにです。自由にやってもらうと、つい質問攻めになったり、自分の話したいことを話して終わったりしてしまうことも多いからです。話し手の方は、他の人になりきると、その人の立場に立って感じ、理解しようとする態度の勉強になるからです。共感的理解といいます。

 そうやって、制限に苦しみながら、相手の立場に立って理解しようとし、たとえどのような気持ちであっても、自分の気持ちも相手の気持ちも、ありのままでいいよと許していくと、そこには「こころの自由」が広がるのです。

 制限することが自由につながるとは、なんとも不思議です。ふだん、わたしたちは、自分の「こうあるべき」という考え方に縛られ、自由を失っています。制限することで、パターンが崩れ、今までの考え方、きき方の縛りから解放されるのです。

 講座が終わってから、お一人の受講者の方から、まさにそのような感想をいただき、とてもうれしい気持ちになりました。「傾聴は、不自由なきき方ですね。もっと自由に話し、聞きたいです」と言われることもあるので、残念な気持ちがしていたからです。

 傾聴講座を受けた皆さんは、もう仲間です(わたしもね!)。お互いの自由を許すと、軽やかにつながっていけます。どうか、楽しいボランティアを続けてくださいますように。後方支援のいなまつは、こころから願っています。



 



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