2014年07月03日

知らないことが傷つける

 今朝のNHK「あさイチ」は、帝王切開を取り上げていました。

 帝王切開に急遽決まり、誰も来てくれないままに、手術になってしまって、とても不安な気持ちになった経験が語られました。出産後は、「じゃ、お産のしんどさがなかったんだ、いいなあ」と言われたり、「今度は普通に産めるよ」と言われたり、「お産の苦労を知らずに産まれた子は、がまんできない子になるのでは」と言われたり、楽していると思われているような、不完全だと言われているような気持ちになったといいます。

 わたしも、二人とも帝王切開でした。一人目は、楽どころか、二日陣痛に苦しんだ後の手術で、産後も、後陣痛という子宮の収縮の痛みと手術で切った傷の痛みとで、熱も出て、眠れないほどでした。

 二人目は、最初からわかっていたので、こころの準備はできていましたが、もちろん、楽ではありませんでした。退院も遅くなるし、体の負担が大きいせいか、そもそもなのか、母乳は出にくいし、なかなかつらかったです。

 ただ、幸い、そのようなこころない言葉をもらわなかったので、気にせず、今まで来ました。上の子は逆子でしたから、命の危険性があったための緊急手術ですから、最善の選択だと思っていますし、二人目も、子宮の弱り具合から決めたことなので、後悔はありません。

 二人とも、やさしい、すばらしい人に育ってくれましたし、忍耐強く、自分を磨いていますので、もし帝王切開をしたばかりで、不安な方には、「大丈夫、そんなことは理由にならないよ」とお伝えしたいです。

 悪意がなくとも、知らないということは、人を傷つけてしまいます。わたしにだって、そういうことはたくさんあるはず。気をつけたいですね。

 世の中には、結婚しない人もいるし、子どもを欲しいと思わない人もいるし、子どもが欲しくても授からない人もいるし、無事産みたかったのに、叶わなかった人もいるし、母乳が出ない人もいます。どの人もだめではないし、何か欠けているわけでもありません。

 結婚したくて、結婚できて、子どもが欲しくて、子どもが出来て、通常分娩ができた。普通だと思っている事は、普通ではなく、ありがたいことなのです。

 

 いのちってありがたい!

   


Posted by いなまつゆか at 19:10Comments(0)子育て・自分育て
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