2014年03月28日
がんばればいいってもんじゃない!努力の方向性の大切さ
フィギュアスケート世界選手権、男子のフリー演技が終わりました。引退する選手の、1分1分を愛おしそうに滑る姿にも、町田選手と羽生選手との熾烈な首位争いも、小塚選手のていねいな滑りにも、それぞれの魅力がありました。
特に町田選手は、大学の後輩ということもありますが、今まであまり脚光を浴びなかったところからの、見事な成長ぶりに、胸打たれるものがありました。裏でどれほどの努力がなされたことでしょう。
努力をした者が皆報われるなら、全員金メダルなはずで、報われないこともあるけれど、うまくいったり、いかなかったりするから、飽きることなく、努力できるのかもしれません。
また、理性的に言うならば、羽生選手と3位のフェルナンデス選手は同じコーチということで、やみくもに努力するのではなく、優れたコーチに導いてもらい、目的の方に連れて行ってくれる努力を重ねることの重要性も感じました。
ベストな方向に努力を積み重ねて来て、フリーに意地を見せた羽生選手は、本当に見事でした。誰だって、弱い部分はあるはずで、弱いところを抱えながら、結果が出せることは、本当にすごいことです。よかった経験も、悔しい経験も、すべてを糧にして、自らのこころとからだを鍛える者が、ベストな結果に近いところにいるのでしょう。
表彰後の、町田選手と羽生選手のインタビューは、とても楽しそうでした。しのぎを削るのは大変だけど、楽しいんですよね。この、たのくるしさに、魅せられてなりません。
みんなに、祝福を!