2014年03月27日

わたしらしい終末期〜緩和ケアの今

 今朝のあさイチのテーマは「緩和ケア」でした。嵐の櫻井翔さんが、緩和ケアを行う診療所を尋ねるというものでした。

 緩和ケアというと、治療の施し様がない方が行くところというイメージがありますが、今はそうではなく、積極的に「わたしらしく生きるために、どう支えていくか」というとことに重点が移って来ています。

 患者さんにはもちろんのこと、ご家族のこころのケアにも、手が差し伸べられていました。紹介された「玉穂ふれあい診療所」の看護師長の方の傾聴能力の高さに、夫と二人で観ていて、思わずうなりました。こころの深いところまで、入って来られているのに、押し付けがましくなく、さらっと寄り添うその姿に、涙が出そうでした。

「玉穂ふれあい診療所」も、在宅の緩和ケアを行っている、「緩和ケア診療所・いっぽ」も、ご本人の意思を一番に据え、ご家族、医療、福祉が支えるという形が、すばらしかったです。当たり前のことでありながら、実際にやるのは難しいことです。

「いっぽ」の、萬田緑平医師は、「人生はシナリオなのだとしたら、自分で自分のシナリオを書くはずが、最期だけは、先生に書いてもらっている。物語がそうであるように、自分で好きなように書くシナリオは、ハッピーエンドに決まっているのだ」というようなことを話していました。

終末期となると、お互いに遠慮したり、隠したりということがありがちですが、自然に遠慮なく言えるようになり、気持ちが通じ合うようになった、だから後悔なく見送ることができると思えるまでになったと、ご家族が話していました。

 人生の最期に、周りの人から大切にされ、こころを通わせ合って、生きたいように生き、皆さん明るい表情でした。まさに、ハッピーエンドに向かっているあり様です。取り上げられたような診療所はまだまだ少ないかもしれませんが、示唆に富むヒントを教えてくれています。

人生のしめくくりを、どう仕上げていくのか、みんなでよく考えるに値する、大切な問題です。



玉穂では、温泉、露天風呂つき(写真は別のところ)。「めし、ふろ、ねる」が大切にされている。
  


Posted by いなまつゆか at 19:44Comments(0)こころのケア・メンテナンス
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