2014年02月03日

叱らなくていいのか?問題

 宝塚市立長尾台小学校区 人権啓発推進委員会さんの仕事でした。テーマは「イライラ解消!がんばりすぎない子育て術」〜ゆったり、かしこく育てる方法〜です。

 年配の男性から質問を受けました。「最近はほめて育てるというが、叱らないために、その結果、自己中な人になってしまっている現実があります。叱ることをどう思いますか?」というものです。

 わたしは、ほめるというよりも、できた事実を認めることをお勧めしています。ほめそやしたり、なんでもいいよいいよと、甘くすることは、子どもたちにとって、いい影響があるとは思えません。また、叱るということが、どういうことなのかにもよるなあと思いました。大きな声で叱ることが、つらい気持ちだけを記憶に残し、伝えたい大事なことが伝わっていないことも多々あるからです。

 大人の気持ちの弱さが問題なようにも思います。ちゃんといけないと伝えることは、案外面倒くさいのです。気分次第で、しゃあないなあ、まあいいわと流したり、声を荒げて、脅して、言うことをきかせたりする方が楽なのです。

 子どもさんの存在は尊重し、全否定せず、言動は戒めます。何より、なぜいけないのかを考えてもらいたいのです。怒られたから悪いんだろうなあ、では応用がききません。

 「自分だけおもちゃを独り占めしたら、他の人は悲しくなるんだよ。貸してあげられたら、お母さんはうれしいなあ。」「貸してあげられたんだね。すごいなあ。〇〇ちゃんは、うれしかったと思うよ」大きな声を出さなくても、まわりを思いやるこころを育てることはできるでしょう。手間ひまを惜しまないことです。

 選択をしてもらうのもいいでしょう。「仲良く分けながら遊べるなら、このおもちゃを出してもいいけど、取り合いで叩いたりするなら、しばらくこのおもちゃはしまっておこうか。お父さんは、二人が仲良く遊ぶだろうと思って、このおもちゃを買ったんだよ」

 やめてもらいたいことはそう伝え、具体的にやってもらいたいことを言いましょう。「楽しいのはわかるけど、騒ぐのはやめてもらいたいの。口を閉じて、座りましょう」それができたなら、「できたね」と認めることができ、お互いにハッピーだからです。

 叱ってばかりだと思う方は、数を減らしてみましょう。いつもいつも叱っていると、BGM化して、効果がうすれてしまうし、大人の権威が下がります。普段は、穏やかなお母さんが、本気出した時はすごいと思うから、響くのです。ただし、腹が立つ気持ちは、許してあげてください。こころの中で「今腹が立っている」と言います。少し冷静になってきたら、なぜ、子どもさんがその行動をしたのか、理由を考えてみましょう。理由がわかると、イライラと怒らずにすみます。

 本当に叱る必要があると思ったら、覚悟を決めて、嫌われてもいいんだ、この子のために言うんだ、ぐらいの気持ちで叱ります。普通の声の大きさでも、震えるほどの思いは伝わるでしょう。そこまでのことは、そうあるものではありません。だます、いじめる、傷つけるなど、人として、絶対に許されないようなことをしたときです。

 


  


Posted by いなまつゆか at 19:49Comments(0)子育て・自分育て
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