2012年05月26日

子どもたちに美を

 両親は、わたし同様、完璧な親ではなかったが、一つ感謝していることがある。

 小さな頃に、美しいものをたくさん与えてくれたということだ。


 クラシック音楽の全集があり、絵があり、本がふんだんにあった。

 3歳から絵を(小学校に上がる時にやめたけど)、6歳からピアノを習い、小2からクラシックバレエを習わせてもらった。


 のちに、生きていくだけで精一杯の時代がやってきて、何も感じない日々が続いた。


 バレエは、からだが固く、三半規管が弱いので、回るとすぐに気分が悪くなり、先生がこわくて、小学校卒業と同時にやめてしまった。

 絵は、高校まで続けていたけれど、まったくこころは動かず、楽しくはなかった。

 ピアノは練習と先生が嫌いなのに、うまくならないままに、高校まで続けた。


 カウンセリングの勉強を始め、こころにうるおいが少しずつ戻ってきた。

 子育てのゴールが見え始めた頃から、美を求める気持ちがよみがえってきた。


 今、こんなにも美に飢えていたのかと、自分に驚いている。



 子どもの頃にまかれた種は、堅い殻が守ってくれていたらしい。

 時が来た今、芽が伸び始めたようだ。


 美しいものに囲まれるささやかなしあわせは、生活に豊かさをもたらしてくれる。



 お金や時間をたっぷりかけなくてもいいから、子どもたちと外に出て、空をながめ、星を観て、花や緑をめでてほしい。

 家にそういった文化がないまま育った人は、一緒にながめるだけでいいから。


 美という種を、子どもたちのこころに、まいてほしい。



   


Posted by いなまつゆか at 10:58Comments(0)子育て・自分育て
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