2007年05月07日

いない寂しさ

 昨日甥が帰って、今日ふと見ると、甥が遊んで片付け忘れたミニカーが転がっていました。それを見ると、なんともかわいらしく、いとおしく、そして少し寂しく感じました。



 それは、昨日までいたものがいない寂しさです。

 前にも同じ思いをしたことがあります。娘が旅行に出ている間、娘の洗濯物がないのを見て感じたものです。そのとき、自分は娘が帰ってくると思っているから平気だけれど、子どもさんを亡くされた方はこういうことが一番こたえるのではないかと思いました。

 おもちゃが転がっている。洗濯物が出る。それが生きている証の一つなんですね。そんな、なんでもないことが、実はすばらしいことなのです。

 吹田の遊園地の事故でなくなられた方の身内の皆さんも、「楽しかった」と帰ってくるだろうと思っておられただろうに、まさかのことにつらい思いをされていると思います。

 本当には理解することは無理かもしれないし、少し理解することも難しいけれど、こんなささやかなことからでも、わずかでも理解できたらと思うのです。  


Posted by いなまつゆか at 19:25Comments(0)こころのケア・メンテナンス
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